■納車時のカスタム

●ハンドルバー
買うと決めた後、まず考えたのがロングツーリングに適した仕様に変更することだ。最も気になったのがハンドル。グニャリと曲がった高い位置のハンドルは、お殿様のようにバイクに股がるのには適してはいるものの、ロングツーリングには適さないと感じている。ドカリと腰を下ろしたスタイルは、見た目には楽そうで、長時間のライディンクも疲れないようだが、実は体重のすべてがお尻にかかるため、2、3時間でお尻が痛くなってしまう。一度痛くなり始めると、ちょっと休んでも、また30分ほどで痛くなる。これは、比較的ポジションが似ているPS250での経験だが、PS250 はその分厚いシートのおかげでなんとか走り続けることができた。SportSterは、純正のシートはかなり固い。これでは長時間は無理と判断した。私の理想的なハンドルは、幅が狭く、比較的低いもの。シートに座った時、自然に太ももに体重がかかる高さが好きだ。ほんの少し体は前に倒れる。倒れすぎると首が痛くなる。そのバランスのちょうどよい所がいい。この姿勢であれば、コーナリングもかなり楽になる。そんな要望で選んでもらったハンドルは、いわゆるドラッグバーと言われるもので、これをさらに左右3cmずつ切って狭くしてある。取り回しなどでハンドルが重くはなるが、手の短い私にはそれでちょうど良くなっている。
しかしこのハンドル交換のおかげで、ずいぶん高い出費となった。ハンドル自体は安いのだが、そのためにいろいろと周辺の部品が必要になった。
ハンドルバー HD04002         ¥3,780
オフセットライザー HD04048      ¥9,975
ポストジョイント HD04037       ¥5,775
クロームスピードブラケット 67293-95  ¥23,400
工賃                   ¥19,950
合計                   ¥62,880
なんと6万円もの出費である。簡単にハンドルバーを変えることのできる国産とは雲泥の差だ。しかし、これはどうしても必要と思えたので、清水の舞台から飛び降りたのだ。

●シート
SportSterXL1200Lに試乗した時、最も強く感じたのはシートの固さだった。ローライダー仕様にするためシートはかなり薄めに作られているようだった。ハンドルも変えたのでこれでも何とかなると思ったものの、できる限り快適に旅をするためにはシートも変更することにした。選んでもらったのは、サンダーウナー・シート。もっとも分厚く、快適シートで、販売店の方に言わせると「これはファーストクラスです」とのこと。まあ、いいオヤジが乗るのですから、これくらいの贅沢は許していただきたいのです。ただ、このおかげでシート高は2cmほど高くなった。足付きはそんなに変化したとは感じなかったので、まあ満足なのだ。先日も八戸から、東京までおよそ700kmを一気に走ったが、お尻はきわめて快適だった。
Sundwner Seat 51739         ¥51,600
なんとなんと5万円もするのだ。家で使っている革の3人がけソファーだってそんなにはしない。いやいや、恐るべき値段です。

●シートとラックステーとの干渉
これはネットでいろいろ調べているときに、もしかして・・と危惧していたことではあった。ステーとシートが干渉し、使っているうちに必ずシートが破れてしまいそうなだ。両方とも販売店のお勧め純正だったので、クレームということでなんとかしてもらうことに。いろいろ方法は考えたのだが、結局ステーを削ることで決着。強度としては全く問題なさそうで、思い切り削ってくれとステーだけ入院。二度の合わせの結果、これなら大丈夫になった。削った所には塗装はしたものの錆の問題は残る。しかしシートが破れるよりまし。今後注意していかないとなあ、と思っている。
サンドウナーシートとデタッチャブルラックとの組み合わせにはご注意ください。しかし、これは両方純正なんだから、メーカーの問題だよなあ。

●リア・ラック
ロングツーリングには荷物が欠かせない。着替えやレインコートは言うまでもなく、サンダルやら、様々な充電器やら、工具などいろいろと荷物が増える。これがキャンプになるとテントやシュラフなど飛躍的に増大する。また、日常的に一泊程度の旅に出るときも、ボストンバック一つくらいの収納はどうしても必要だ。その収納の中心になるのがなんといってもリアのトップケースで、これも前々から使っているGIVIをそのまま使いたかった。リアのラックさえあれば、アタッチメントを工夫して取り付ければ使えることはわかっていた。そこでリアのラックを取り付けることにした。ついでに小さな背もたれも付ける。これはリアシートに荷物を固定するときにとても便利なのだ。
気軽に注文したが、またまた恐るべき値段になった。
ミニレールアップライト 2738-94A      ¥16,200
XLデタッチャブル・クロームS         ¥35,500
ハードウエアーキット 53544-04       ¥5,070
ミニレール・バックレストパッド 52513-94  ¥13,000
クローム・スポーツラックキット 53718-04   ¥26,900
工賃                     ¥19,975
合計                     ¥116,500
リアラックを取り付けるだけで、10万円を超えてしまうのだ。あほらしいのだが、まあ純正だと諦めるしかない。しかし、高すぎるぞ。こんなもん工賃なんか出さなきゃよかった。自分で簡単にできるぞ。それにリアラックがデタチャブルである必要なんて全く感じない。一度付けたら絶対といっていいほど取り外さないよ。まあ、シートを外すときは、取り外した方が楽かな。でも、取り外さなくてもできちゃうんだよね。これって一体・・・

●フロント・ウィンドシールド
高速走行にはフロントにウィンドシールドは絶対に必要だ。風を受けながら何時間も走っていると披露が何倍にもなるし、雨の日は最悪のことになる。最初から付けようと考えていた。純正のシールドもあるのだけど、これがかなり大袈裟でいかにもハーレーという感じで気に入らないもっと小さいものもあるのだが、ハンドルを変更しているので付かないという。仕方なくサードパーティのものを付けることにした。プロトというメーカーが販売している「VarioNaked」というものだ。かなり大型で風防としては申し分ない。面白いのは、二枚のスクリーンが重なり合う構造になっていて、真ん中から風が抜ける。大丈夫かなあ、と思っていたが、これがかなりの優れもので、高速走行で横風やすれ違いの風にほとんど煽られないのだ。風も完全に制御されていて、上のシールドの内側ギリギリを抜けてゆくため全く影響がない。雨も内側に残ることはない。これは大成功だったと思っている。ある程度高さを帰られる構造だが、まあめったに変えることはないだろう。
ヴアリオ・ネイキッド MV-NC       ¥9,450
工賃                   ¥2,992
合計                   ¥12,442
これはリーズナブルだと思う。しかし、納車の後シールドの角度が気に入らなくて、一度取り外してもう一度取り付け直した。これまた工賃を損した感じだ。シールドの定価は¥21,000もしてるのに、これは1万円以下。何かの間違いだと思うが、黙っている。

●ウィンカーの移設など
最初から元々使っていたクラウザーのサイドパニアが、なんとか使えないものだろうかと考えていた。実際、どうにか取り付けて使ってやろうと思っていた。ハーレーにクラウザーはあまり例がないらしく、ネットで調べてもなかなか出てこない。納車されてからじっくりやろうと思っていたが、そのためにはリアのウィンカーが邪魔だった。またフロントのウィンカーもハンドルを交換したためにタンクと干渉してしまい移設が必然となった。別に簡単なことだと思ったが、またまた「えーーっ」と驚く出費になった。
フロント・ウィンカーステー HD01914     ¥9,660
工賃                     ¥19,950
マウントキット MV-NMK           ¥5,775
レイバックライセンス 60215-06       ¥20,300
工賃                     ¥5,985
合計                     ¥61,670
あり得ないような値段だ。でもハーレーだから仕方ないと思えば諦めもつくが、つくづく自分でやればよかったと思う。で、結局クラウザーを付けたので、リアのウィンカーはいらなくなった。¥27,000ほどは全くの無駄になってしまった。もったいない。

●スタンド・エクステンション
足の短い者には天の助けである。スタンドを出すのが楽になるということで取り付けた。もちろんこれがなくてはおそらくスタンドの位置さえ分からないだろう。ずいぶん助かっている。ただ、もうちょっと画期的に楽にはならないものか。ともかくSportSterのスタンドの出し入れはかなり苦労する。バイクが垂直に立った位置より右に傾けないとスタンドが出せない場合がある。そんなときは一度股がってスタンドを出す。ちょいと面倒なのだ。構造的に改良の余地が十分あると思う。欠点の最も気になる所だ。
ジィフィースタンド・エクステンションK 50250-04 ¥11,400
工賃                        ¥9,975
合計                        ¥21,375

以上で納車時の改良はすべてなのだが、総合計で¥326,612は、かなり反省している。すべてを純正で固めたいなどと全く考えていないので、もっと工夫してもよかったなあと思う。しかし、すべては今後10年も使っていくもの。その分大切にしようと心から思っております。
■納車後の手入れ
●ガラスコーティング
「CR-1」というガラスコーティング剤でコーティングをした。どれほどの効果があるのかは分からないものの、まあ、やらないよりはいいでしょう。結局2ヶ月ほど経っても今の所錆は皆無。このコーティング剤がきいているのか、まあ汚れたらきれいにして、スプレーの簡単なワックスをかけているせいかは分からないが、きれいは、何より気持ちいいです。


7月12日(土)

やっと終わりました。
まあ、まだ汚れる前の新車なので、まだまだ作業は楽な方でしょう。
先日、ひげまるさんにお会いしたときに、「ハーレーはすぐ錆びるよー。コーティングした方がいいよーー」と言われていました。その前からそうするつもりで、ガラスコーティングCR-1を買ってありました。なにしろ「革命」だそうで、その効果は5年と書かれています。
プロショップでやってもらうと、新車でも5万円くらいします。愛情を持って自分でやろうと通販で買いました。それでも8000円もするんです。
まず、バイクを丁寧に水拭きして、乾いた布でピカピカに磨く。次に、このCR-1をコーテングしました。ムラや白濁などが出るかと思いきや、意外に簡単。スイスイと塗り進みました。これでいいのかなあ、という感じ。まあ、やらないよりはいいでしょう。
硬化に1、2週間かかるそうです。そうしたら今度は普通のワックスを塗っておきます。まあ、できるだけ長い間、ピカピカでいたいですもんね。
●クローム保護剤使用感想(これからです。)
■納車後のカスタム(少しずつ書き足します。)
●電源取り出し
これは、いたって簡単。タンクバックに仕込まれたカーナビと音声アンプ、さらにはレーダー探知機への電源供給のためのソケットをバッテリーに直接つないでいる。配線なんてほどのものは、まったくない。バッテリーのプラスとマイナスにソケットのプラス、マイナスをつないでいるだけだ。ソケット自身はまあ完全防水だしソケット自身に5Aのヒューズもついているので、別にヒューズは要らないだろうと思っている。その代わり、タンクバックに電源スイッチを付け、その先のプラス側にヒューズをつけている。これでひとまず安心でしょう。確かにSportsterのバッテリーからの電源取出しは、ちょっと面倒だった。シートをはずさないとバッテリーの端子が現れない。しかもバッテリーを取り外すと死ぬほど苦労しそうなので、そのままの状態でやった。メインスイッチを切っていても、リークする可能性は十分あるので、必ずマイナス側からはずす。できれば取り外したら、その端子にガムテープを軽く巻いておいて、触れても大丈夫にする。次はプラス端子。プラス端子を触っている工具がマイナス端子に触れることだけに注意。はずれたら、まずこのプラスからもともとのコードとソケットのコードを重ねて締め付ける。次にマイナスコードを2本重ねてマイナス側に締め付ける。これで出来上がり。新しいソケットには、電気が通ったはずなのだ。タンクバックの近くまで、うまくコードを這わせ、時々コードを固定してソケットに伸ばせば出来上がり。すべてデイトナのライドコムの商品。これにはずいぶん投資した。まあ、すでに4〜5年も使っているのですが。しかし画期的に便利です。

ライドコムtype3         ¥57,750
ライドコムtype5         ¥9,975(トランシーバは後から使うことになったので)
カールコード          ¥2,100
携帯アタプター          ¥630
ナビ&レーダー&タンデム用コード ¥6,300
バイク電源供給ソケット     ¥3,150
専用コード&プラグセット     ¥8,190
合計              ¥81.795              
●ETC取り付け
ロングツーリングが多いので、高速道路の利用頻度も高い。まずできるだけ遠くまで走り、そこからのんびり旅をしたいためだ。そんな走り方だから、ETCは絶対に欠かせない。料金所でいちいちストップして、財布を出して、料金を払う。クルマならまだしも、バイクでは大変な精神的負担だ。それでも最近はクレジットカードで支払いを済ませ、現金を出さず、おつりももらわずとやっていたが、ノンストップで通過できるETCは、さらにさらに便利だ。バイク用のETCが正式に解禁になって、早速取り付け使っていた。今回の取り付けは、その移設だ。
前のバイクから丁寧にはずされたETCは、本体に、電源のコード、アンテナのコード、パイロットランプとそのコードが付いている。どのコードも長すぎるほどに長く、どんな取り付け方にも対応しているようだ。ただ、できるだけコンパクトに取り付けたかったので、フロント周辺だけで収まることを考えた。バイク自体を買ったときに、ACC電源のプラスをフロント部分に1本出しておいてもらった。この電源を使う。念のために5Aのヒューズを入れ、電源コードはカプラーでつないだ。問題は本体だ。かなり大きい。しかも原則は鍵のかかる防水ケースが望ましいとなっている。ハーレーの純正は、革のケースをサイドにぶら下げる。情けないほどみっともない。これだけは絶対に嫌だった。フロント周辺でいろいろ探したら、ヘッドライトの上の部分に空き地を見つけることができた。ここに着けよう。しかしそのまま着けるわけには行かない。防水ケースに入れることが必要だ。防水のケースをいろいろ探した。探し当てたとき、これしかないと感じた。見つけた喜びは半端ではなかった。「ペリカン マイクロケース1020」。これしかないと思った。さっそく通販で手に入れて、4日後には手元に届いた。
しかし、買ったままでは使えない。コードを出す工夫、ケース自体を固定する方法、出したコードの処理。まず、ケースに穴を開ける。コードを出すためだ。出したコードをうまく束ねて目立たないように処理する。アンテナは、ちょうどケースの上にスペースが空いたので、ケースにぺたりと張りつけ、固定する。ケース自体は、ゴムのベルトをうまく長さ調節して、バンド状で固定した。パイロットランプは、スピードメーターの横に両面テープでペタリ。まあ、書いてしまうといとも簡単だが、一つ一つの作業はかなり大変だった。まだ不完全な部分、不満足な部分はあるのだが、まあ当分これでいいだろうというレベルで、まずは使ってみることにした。
使ってみるといっても、カードを入れ、電源が入り、ランプが点滅してグリーンに変わればスタンバイオッケーなのだが、それでゲートをくぐれるかの保証はない。実際にくぐることでしか実験できないのだ。かなり怖い実験なのである。ゲートが開かなかったらどうしようというわけだ。東名に入り、料金所を通過して、川崎まで行き、そのままユーターンしてまた戻ってくるルートで実験を行う。まずは、ETCとチケット受け取りが両方できるゲートから入ればひとまず安心と考え、東名の料金所を目指す。アンテナの角度が微妙で、ほんの少しでも違えば通過できないなどと脅されていたが、実はこれはかなりいい加減でも大丈夫とも聞いていた。ただ、直前が大きなトラックで接近してゲートに入ると、電波が届かず通過できない場合があることは確かなようだ。トラックの直後てはなく、チケットも受け取れるゲートを目指すのだ。だんだんゲートが近づくとやはりドキドキする。都合よく乗用車の直後で、両用ゲートに侵入できた。ゲートがパカリと開いて乗用車が通過する。続いて自分の番だ。何の反応もなく開いたままのゲートを通過できた。「これでいいのかい?」。通過はできたのだから、多分大丈夫なのだろうが、なんともあっけない結果になった。川崎まで、まだ不安を抱えたまま走り、今度は支払いだ。しっかりと閉まったゲートを目指して進む。「20km以下で走行」などと余計な表示が出て、料金が表示された。次の瞬間ゲートがパカンと開く。成功だ。ETCがちゃんと機能している。ふふふっ、自分で取り付けられるじゃねえか。これも頼んだら数万円の出費だったかもしれない。なんだかとても嬉しくなって、246を自宅まで走った。
●バックミラー交換
基本的に純正を信じている。メーカーが真剣に設計したものが、特に安全性の面で不足していることはないと思っている。自分であれこれバイクの部品を取り替えるのは、安全性よりパワーだったり、スピードだったり、軽量化だったり、はたまたカッコだけだっりで取替え、それをカスタムなんて呼んでいる。それはそれで自分にあったバイクになっていくのだから、安全性を大幅に損なわない限りいいことだとは思う。私自身も好みに合わせていろいろとカスタムしてきたし、このSportsterだって、ずいぶん無駄な出費をしながら自分だけのバイクを作っているつもりだ。しかし、今回Sportsterのバックミラーを交換したのは、カッコの問題でも、軽量化の問題でもない。はっきりと純正に対する不満。それもメーカーが最も重視しているはずの安全性に対する不満のために交換を決意した。純正のバックミラーでは、バックが見えないのだ。これは、乗り始めて1分で気がついた。これは危ないと恐怖すら感じた。でも、慣れれば何とかなるかもしれないとしばらくそのままで使っては見た。北海道へ行き、積算で3000kmを走ってみて、やはりこれではだめだと思った。ずいぶん慣れたせいもあって、追い越しのときの後方確認は、ミラーだけでもしっかりできる感覚はできた。でも、走行中に後ろが見えない。自分の後ろを何が走っているか、カーブで体を大きく動かして見ないとまったく見えないのだ。これでは、安心して運転ができない。早いクルマが近づいてきても気がつかないことになる。そう、パトカーに着かれていてもわからないのだ。旅から帰って、早速もっと後ろが見えるミラーを探し始めた。純正のあの分厚いタログから、いろいろなミラーを研究してみたが、果たして本当に後方が見えるミラーなのかどうかは着けて、走ってみなければわからない。ステーを長いものに変えれば、かなり後方まで見えそうだが、スタイルの点で問題だろうなあ、などとも感じていた。どうしようか迷っているうちに片方のミラーに2つの鏡がついているものを見つけた。「うーん、これか。これでダメなら何を着けてもだめだろう。これを試してみるか」というわけで、それ以上深く心配しても意味がないので、通販で注文し、届くのを待った。注文はハーレーパーツ専門のヒロチー商事だ。3日ほどで商品は届いた。思ったよりもずっと早い。「スプリットビジョンミラー」かなり大袈裟な名前だ。定価が30,500円。この通販で買えば、21,350円。3割引。送料を考えてもかなり安く変えた感覚だ。ミラーにしてはずしりと重い梱包を開けると、クロームでギラリと光ったミラーが現れた。二つのミラーは大きさが違うが、大きいほうのミラーより小さいほうのミラーがずっと広角だ。しかも端についているので、これならずいぶん後方まで見渡せそうだ。しかしかなり小さく写る。その分を大きなミラーで見ることになるのだろう。まあ、使ってみなければわからない。土曜日、早速取り付けてみた。取り付け自体はいとも簡単。今までついていたミラーをはずして、付属のボルトナットで取り付けるだけ。左のミラーには、トランシーバーのPPTスイッチを共締めにしているので、それだけは要注意。15分ほどで作業完了だ。これでも専門家に頼めば、5,000円くらい取られてしまう。ここでも節約だ。シートに跨り、細かい角度調整をして、ミラーのステー自体を本締めする。さらに細かい調整はミラーだけでやる。後は走りながら少しづつ動かすことになるだろう。降りて眺めてみると、なかなか凛々しい。元々のミラーよりずっと存在感がある。ちょっと派手すぎる感じもするけど、まあなんとなく嬉しい。翌日、無料点検ができるというので片道8kmほどを走ってみた。「いい。かなりいい」。実によく後方が見えるのだ。普段はおそらく大きいほうのミラーだけで十分だ。これももともとのミラーよりははるかに視界が広い。あるいはこれだけでも満足できたかもしれない。その上小さなミラーが、ほぼ真後ろも映し出してくれる。小さなミラーで存在を確認したら、大きなミラーで注意すれば、真後ろの様子はほぼ完全に把握できそうだ。そして走りながら気がついたことがある。このミラーは、世界中のハーレーのミラーに不満を持った人たちから生まれたミラーなのではないか。なあんだ、みんな同じ悩みを持っていたんだ。後ろが見えない恐怖をみんな一度は味わったに違いない。このミラーでほっとしたに違いない。これでまた、バイクと自分がお互いに少し近づいた気がした。

●クラウザー・サイドパニア取り付け
ハーレーと言えば、サイドには革のバッグをぶら下げて、荷物を入れるのが定番だ。最初はそう考えたが、収納量、耐水性を考えるとどうしてもしっかりとした樹脂製のパニアがいい。X4で使っていたクラウザーのサイドパニアをなんとか使えば、新しいものを買わずにすむし、ツーリングも極めて快適になる。なんと言っても元来の雨男だけに、どんなに雨が降っても荷物は大丈夫という安心感はどうしても捨てがたかったのだ。ハーレーにクラウザー???この組み合わせは、世界でも珍しいのではないか。まあ、たとえ世界でただ一人でも、ツーリングが楽しければいいやと、なんとか取り付ける算段を開始した。
クラウザーのサイドパニアは、まずケース自体を取り付けるマウントと呼ばれる専用のステーをバイクにしっかり固定しなければならない。そのためにもともとバイクにあるボルトを都合よく流用して何とか取り付けなくてはならない。幸いにもSportSterには、リアの両サイドにラックなどを取り付けるための穴があいている。リア側はウィンカーが付いているが、私の場合リアラッケージのブレートをつけるためにウィンカーは移設した。クラウザーのマウントには、もともとウィンカーが付いていて、配線を変えればリアのウィンカーはいらなくなる。なんとかプレートと共締めにしてマウントを取り付けなければならない。そのまま取り付けるのでは、パニアとバイク自体の距離がなく、リアショックに干渉してしまう。ある程度の間を空ける必要があるのだ。普通、付属のアタッチメントはこれを長い高ナットを使っているが、ハーレーの場合、ボルトナットがインチ規格なので、マウントのミリ規格とは直接繋げない。そこで「コの字型のステー」を使うことにした。これであれば、インチとミリに囚われず勝手に繋ぐことができる。
写真をよく見てほしい。コの字型ステーのおかげで、リアショックを見事にクリアしている。リアショックとパニアケースは、1cmの隙間を確保した。ステーの強度は少し不安があったが、2つのステーにほぼ同じ重量がかかり、もう一本下からのステーもあるので、よっぽどの重さのものを入れない限り大丈夫だろう。人一人の体重でもびくともしないのだから。ハーレーの人によるとアメリカ製は、ともかく頑丈にはできていると言う。なにしろばかでかい体重の人も乗せて走らなければならないので、日本製より重さには強いそうだ。そんな言葉もあてにして、2つのボルトの取り付けはなんとかできた。それにしても取り付けに使うクラウザーのエキセントリック・ディスクはよくできている。丸いデスクの中央を固定して、もう片方を円盤のようにぐるぐる回して最もいい位置で固定できるようになっている。この取り付け金具のおかげで、大概の位置にはボルトを合わせられる。パニアの高さや角度も調整できる。汎用のケースにはなくてはならない金具だと思う。

後はもう一本の低い位置のアタッチメントの取り付けだ。もともとX4で使っていたステーが長さとしてはぴったりだ。問題はバイク側の固定だが、ステーの先はちょうどタンデム用のフットレストの位置に来ている。フットレストと共締めしたいのだが、それにはちょうど高さが4cmの鍵型のステーが必要だ。いつものように日曜大工センターに行きそれらしいステーを物色した。な、なんとまさに誂えたようなステーが存在した。メジャーを持っていって測ったのだが、まさに思っていた通りの寸法だったのだ。帰って取り付けたら実に簡単に、スムースに取り付けることができた。このステーは、以後奇跡のステーと呼ばれている。あれやこれや考えあぐねて、いろいろと実験工夫してなんとかクラウザーのサイドパニアを取り付けることができた。マウントを握って揺らしてもガッチリとバイクに固定されている。これなら絶対大丈夫という確信を持っている。実際に2008年夏、北海道を一週間ほどツーリングしたが、困ったことは一度も起こらない。凄い雨のなかでも一滴の水も漏らさずに快適に走ってくれた。いくつかのやり方をマスターすれば、かなり自由にこの種のパニアはつけることができると思っている。同じパニアを私はPS250でも使っている。この取り付けもかなりの苦労と、工夫があったが、使ってみるとこれほど便利なものはない。この30リットルのパニア2つとリアののパニア40リットルで合計100リットル。大概のツーリングでは余るほど。キャンプ道具も楽々運べる容量だ。たとえ世界にたった一人でも、ハーレーには似合わない、かっこ悪いと言われても全然平気なのだ。私のバイクはいわゆるハーレーではなく、私のツーリングのパートナーなのだ。どこかで見かけたら、なんとでも言ってください。ニコニコ笑ってお相手いたしますよ。

●クラブバー取り付け
これはいとも簡単でした。もちろんスポーツスターの純正には、クラブバーなどないので、何かいいものはないかと物色していたら、何とかなりそうだというものを発見。キタコから出ているフォルツァのタンデムバーがサイドパニアのステーに取り付けられそうな予感がして、まあ何とかなるだろうと購入てしまった。届いてみるともうひとつステーを咬まして、位置を調節すれば何とかなることが判明して、えいゃっとばかりに取り付けました。取り付けてみるとすこぶる上出来。かなりしっかり付いています。それほど力がかかる訳でもないのでまあいいやと、このままです。タンデムのときにしか使わないでしょうが、その日がくるのが楽しみな装備です。

●レーダー探知機取り付け
レーダー探知機自体は、結局フロントウィンドウシールドのステーに付属のステーを取り付けただけだ。決起を区というのは、結局この取り付け方が一番安定しいて、感度もいい。最初はタンクバックになんとか取り付けられないかと四苦八苦し、やっては見たものの走っている間ぐらぐらしているのがほとほと嫌になった。タンクバックを外せばレーダー探知機も外せるという使い勝手の良さはなくなってしまったが、安定感がより大切だ。
取り付け位置はこれで決まったが、問題は「音」だった。バイク専用だけあって、この機種には外部出力のイヤホン端子がもともと付いていたが、なんとバッテリーから電源をとると、アンプ経由では音がしなくなるのだ。もちろんインピーダンスとかいろいろあって、それなりの理由はあるのだろうが、私の知識では全く開明不能。そうなるとアンプ経由の音とレーダー探知機の音と二系統の配線が必要となる。つまりヘルメットに2本の線が入ることになる。これは嫌だった。できれば1本にしたい。いろいろ、いろいろ考えて、それならばアンプから出た所で決戦してみよう。何とも素人の考えることは恐ろしい。ミニプラグとミニミニプラグを繋ぎ合わせ、なんとかヘルメットまでを1本にした。聞いてみるとヘルメットの中の両耳のスピーカーからまあ、なんとか聞こえる。上出来だよと、自分で納得した。

ご覧ください。右の写真が苦労の末作った専用コードです。慣れない半田ごて何ぞまで持ち出して慎重に作った結果だ。このコードをそれぞれに指すと、アンプからの音と、レーダー探知機からの音がミックスされ、スピーカーに流れるのだ。多少雑音が高くなった気がするが、まあ我慢できる程度。音量もそれぞれに調節可能だから、ちょうどいい所に合わせておく。
ただ笑ってしまうのは、カーナビの音声がレーダー探知機から聞こえるのだ。考えてみれば当然かも知れない。レーダー探知機のスピーカーは、音声出力と同じ回線なので、ヘルメットのスピーカーで聞こえる音は、すべてレーダー探知機のスピーカーからも流れるのだ。ヘルメットを外してもカーナビの音が聞こえるのは、ちょっと便利かも知れない。しかし、走っている間もカーナビの音はレーダー探知機からしていることになる。まあ、いいや。
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