5回目の北海道バイク・ツーリングになった。
なんだか夏には北海道を走るのが当たり前になってきた。
初めて行ったときの緊張感は全くない。
今回は、まだ足を踏み入れていない帯広周辺が目的地だ。
これで、一応は全道を走ったことになる。
海岸線一周、最北宗谷岬、襟裳岬、納沙布岬。
すいぶんいろいろと行ったものだ。
北海道ツーリングの仕上げが、たぶんこのツーリングだろう。
でも、また行きたくなる。
それが、「大地」北海道だ。

文章が多すぎると不評のため、
今回は写真中心のアルバム仕立てです。


■道程
自分では、もうすっかり定着した「行きは仙台」帰りは「大洗」を今回も踏襲した。初日は、元気もあり、やる気も満々なので、仙台までひた走る。夕方に出航する「太平洋フェリー」に乗ると、翌朝の10時くらいに苫小牧に着く。午前中から移動できるので、このフェリーが便利だと思う。名古屋が始発なので、関西からも利用できるのがこのフェリーだ。
今回は、いままであまり縁のなかった帯広周辺を通ってみようと考えていた。そして、噂になっていた網走の「船長の家」に行くのが計画したときの大きな目標だった。そして、九州ツーリングに続いて、今回も食べ物は贅沢にの「グルメツアー」で行くことにした。北海道は、頑張って美味しいものを捜さずとも、現地の比較的安い民宿でも十分にグルメな料理が出る。しかし、今回は「カニ」にこだわって、カニ食いツーアーにしたいな、と思っていたのだ。宿の予約を取るときは、そればかりを考えていた。「船長の家むでは、食べきれないほどの量の料理が出るという。他の場所でも負けないくらい美味しいものを求めで旅立ったのだ。


1日目東京〜仙台〜フェリー泊
●仙台港
ここから、苫小牧まで、一晩寝ていれば到着する。フェリーの乗り降りも少し慣れれば、どうと言うことはない。落ち着いて、前の人のやることをよく見て、着いていけば、簡単なものだ。フェリーの中でUターンさせられることもあるが、前の人が回りきってから、ゆっくり回ればいい。くれぐれもターンの途中で停止することは避けるようにして欲しい。実は、今回危なかったのだ。
●苫小牧港
翌朝、フェリーから苫小牧港が見える。おお、北海道に来たんだという実感が沸々と湧いてくる。何度味わってもこの気持ちだけは、変わらない。自由な時間が始まるのだ。東京のすべてを忘れて、北の大地を思い切りは知れるのだ。「はじまる」と心がはしゃぎ始める。

■2日目 苫小牧〜日高〜帯広ナイタイ牧場〜池田泊
フェリーで1泊目を過ごしているので、北海道は2泊目からとなる。予定のコースは、苫小牧から千歳に入り、一旦高速で夕張まで行く。何故ならここまでしか高速がないからだ。夕張の終点からは、国道274号線で日高に向かう。日高には、道の駅「樹海ロード日高」がある。ここから日勝峠を越えて、帯広にはいるのだ。ここまでの道は、かなり走りごたえのある楽しい道だ。トンネルが数限りなくあって、トンネルの中で、どんどんカーブする。高低差もかなりあって、バイクの性能と腕前の違いで、1時間くらいの時間差ができてしまいそうだ。もちろん私は、最も遅いほう。若いグループのライダーたちにずいぶん追い越された。気にしない、気にしない。急ぐ旅ではないし、それなりに楽しんで走っているよ。
日勝峠から十勝平野が一望できる。これは絶景だ。北海道の台所と言われる豊かな大地が果てしなく広がる。よくもまあこんなに平らにしたもんだと感心してしまう。ここで、きょうから、自然の恵みをお腹一杯食べるのだ。思わず頬が緩む。
まだまだ時間があるので、まずナイタイ高原牧場を目指す。北海道経験者から、ここを知らずに北海道は語れないと何度となく言われてきた場所。どんなところだろうと想像しても、必ず想像を超えるだろうと思っていた場所。ナイタイ高原牧場をこの眼で見るのだ。

●ナイタイ高原牧場1
まあ、ともかく広い。「広い」と言う言葉で言い表せないほど広い。牧場と言うより、大きくなったウルトラマンのゴルフ場だ。それでも広すぎるかも知れない。ともかく、見渡す限りグリーン、グリーン、グリーンなのだ。牛などほんの少ししかいない。いるのだろうけど、広すぎて目だたない。牛が白ゴマ程度にしか見えないのだ。
後ろの「赤いトラクター」。誰かが乗って写真を撮っていたなあ。
●ナイタイ高原牧場2
カメラで写そうなんて、とても無理。この風景が、360度広がっているのだ。こんなに広い必要ってあるのと言いたいぐらいだ。でも、この風景の中にいると、自分のちっぽけさがひしひしと感じられる。詰まらないことにくよくよ悩んでいても何の意味もないことを教えてくれる。ちっちゃいなあ、オレって、と素直に思える場所なんです。
●ナイタイ高原牧場3
こんな看板があった。この広さでも物足らないのだろうか。ホノルルまで、6,200H、ロンドンまで、8,910Hだそうだ。2日をかけてここまで来て、もっと遠くがあるのだと言われている気がする。その通りだけど、後数日間は、たった1,000Hほどしか離れていない北海道で楽しませてくださいね。
●2日目の宿「フンベHOFおおくま」
北海道上陸一日目は、帯広から20キロくらい東の池田にある「フンベHOFおおくま」に宿を取った。なぜここなのか??それは、帯広周辺を調べ上げた結果、ここの「4種類のカニ料理」に心がググッと惹かれたからだ。これはすごい。世界中でここでしか食べられないかも知れない。それに、何と言っても安い。安いのは不安ではあるが、こうして堂々とホームページも出ているのだから、まあ、安心だろうと、思い切って決めたのだ。誰からも紹介されたわけではないで、失敗したら自分を恨むのだ。
●豪快、4大カニのディナーで大満足
結果的には、この宿で大正解。この宿の店主が食べるものにもの凄いこだわりを持っている。こだわりが、材料を選び、包丁を持っているのだ。その根性の入った4大ガニがこの写真。毛ガニ、たらば、ずわい、そして、お吸い物に花咲ガニが入っている。4種類のカニをこれだけふんだんに食べられるのは、恐らくここだけだろう(そうでもないことが翌日分かるが)。まあ、料理の上手さもあって、ここは優れている。泊まる部屋は、まあペンションだからこの程度かな・・って感じだけど、食べ物は、大大大満足なのだ。
●これが、毛ガニとたらばのアップ
ご覧ください。毛ガニの上にたらばガニが乗っかっちゃってる。たらば、毛ガニおんぶ、だっこ状態です。たらばは、炭焼きで香ばしく、あまい。毛ガニは取れたてで、さっぱり酢醤油。お腹の中が、カニだらけになって、全身に震えが来たのでした。し・あ・わ・せ
●おおっ、さりげなく「いくらご飯」
いくらは、大好物である。いくらでも食べられる、などと駄洒落を言っている場合ではない。普段なら、これだけで大満足なのだが、今日はカニの陰に隠れていささか存在感がない。しかし、さすがに北海道のいくらだ。一粒一粒がクリクリしていて、しっかり噛まないと潰れないのだ。ご飯に海苔がかかり、その上にいくらという演出も心憎い。お変わりをすると他のものが食べきれないので、我慢、我慢。
●当然デザートは、メロンです
ここは、十勝平野。夕張もすぐ近くであるから、メロンも豊富。この写真のメロンはね夕張メロンではないらしいが、主人曰く、「夕張よりあまい」。ほんまかいなと食べてみると、確かに甘い。香りも強い。実は、メロンはあまり好きではないのだが、主人の言葉に乗せられて、食べてしまった。あの嫌いな瓜科独特のプラスチックのような味は、全く感じられなかった。しかし、お土産にする気には、さすがにならなかった。
●これが、噂のご主人と嫁さん
写真で見て分かるとおり変人である。ともかく「食」へのこだわりが異常に強い。カニは港まで自分で行って仕入れるそうだ。野菜も畑に足を運ぶという。十勝平野は、「食材」の宝庫だと自慢する。喋りだしたら止まらない。でも、とても面白い。ためになる。ただ、ゆっくりと恋人同士で食べているときは、明らかにじゃまなオヤジだ。今回は食べなかったが、ステーキも自慢らしい。石狩牛は美味いらしい。しかし、日本一は、「前沢牛」だと言っていた。これにはどうしても勝てないと悔しがっていたのが、正直だった。
●おしゃれ。これが朝食
かなりペンションぽいおしゃれさだ。オヤジには少し恥ずかしい。しかし、美味しそうなので、失恋したOLにでもなった気分で食べた。よく見て欲しい。十勝の大地が生んだ食材に溢れている。トウモロコシが、甘くておいしい、とつい主人に言ってしまった。そこから主人の語りが始まる。トウモロコシだけで、10分はしゃべる。なんでも、新しい掛け合わせの新しいトウモロコシらしい。「このジャガイモは?」と聞くと、待ってましたとばかりに話が始まる。かぼちゃと掛け合わせた新種らしい。たまご、バター、トマト。すべてが石狩の宝物なのだ。はい、ごちそうさま。
●これが、パッケージ
話の途中で、台所からいろいろなものが出てくる。これは秘密だぞ、と言いながらトウモロコシ、じゃがいも。今日出したものより美味い、とはっきり言う。なんでそっちを出さないの。まだ実験中だそうだ。トウモロコシのパッケージまで持ってきた。これを育てている農家とは親友らしい。一緒に苦労しているらしい。畦の広さひとつで味が変わるらしい。なるほど、なるほどと聞いてはいたが、なにしろ結果的に美味しいものを食べさせてくださいな。
いろいろあったけど、このペンション、美味しいものを食べたい人には、お勧めです。