一人がメールを書くと登録しているすべての人に同じメールが届く。
これが、インターネット上のメーリングリストの仕組みだ。
趣味や興味が同じ人たちが集って、同じテーマでメールをやりとりする。
そもそも、企業のプロジェクト管理のために開発されたのだと思う。
それが、今では、様々なメーリングリストが存在している(らしい)。
「不良中年友の会」も、バイクの好きな人が集おうよと言うことで、
もう、7年も前から続いているメーリングリストだ。
神戸のShinさんが発起人で、最初は7名から始めたそうだ。
それが今では、300人が登録する大きなメーリングリスト。

たまたまバイクは、走ってしまえば、距離をなくしてしまう乗り物だ。
バイクが好きな連中は、全国どこへでも出かけていく。
インターネットの空間をなくしてしまう機能に非常によく似ている。
普通のメーリングリストなら、
やりとりしている仲間が遠くに住んでいるいるだけで、なかなか会う機会がない。
ところがバイク乗りは、アッという間に走ってくる。
だから、メーリングリストなのに、ほとんどが顔見知り。
会えば、「やあやあ」と言うことになる。
インターネットとは、実に親和性が高いのだ。

今回の「第4回滝桜オフ」には、なんと50人が全国から集まった。
別に、全国大会でも何でもない、ただのバイクのオフ会だ。
何が、我々中年バイク乗りを引きつけるのか。
その秘密を考察しながら、楽しかった2日間を永久保存したいものだ。


●それぞれに「不良中年友の会」のマークが入った名刺を持ち歩く。はじめましての後は名刺交換になる。たいていは、バイクの写真とHNが記されている。ホームページを持っている人も多く、その場合はULRが書かれている。後日、ひとつずつ尋ねてみるのも面白い。またそこで、親しくなってゆく。

■HN(ハンドルネーム)で呼び合う不思議な集団
ML(メーリングリスト)では、本名はあまり使わない。自分で自分にあだ名をつけて、その名前で書き込む。それをHN(ハンドルネーム)と言う。例えば、GONとかNaka、Shinなどという名前だ。中には晴さん、ぼんちゃんなどと自分で「さん」や「ちゃん」を付ける人もいる。どんな名前でも、MLの中では文字に過ぎないので、人を見分けるいわば記号のようなものだ。ちょっと変わったところでは、東京の狸、SuperDumboというHNを使っている。しかし、実際に会ったときには不思議なことが起こる。「おーい、東京の狸さーーん」と呼ぶわけだ。いいオヤジ同士が、「狸さん」「ダンボちゃん」と呼び合うわけだから、とても不思議だ。仲間同士は、分かっているけど、周りの人はどういう集団なのだろうと思う。
しかも、実はそのHN以外にほとんど当人の事は知らないのが、MLの通常だ。職業、年齢、住所、家族。乗っているバイク以外のことは、何も知らないのだ。それでいて多い時には年間に何度も会う。そして一緒に走り、一緒に泊まり、酒を飲みかわす。話す話はバイクのことばかり。それがこの上もなく楽しい。会社や家族から完全に離れて、一人の丸裸な人間として触れ合うふれあい方が、気持ちいいのだ。バイクに乗っている。バイクが好きだ。それだけの共通項で、人間関係は十分なのだ。
「不良中年友の会」は、今年7周年を迎えるMLだ。とは言っても、入会資格も入会金も一切ない。ただ、入りたいとメールすれば、管理人のShinさんが登録をしてくれる。入りたい人が入り、止めたくなったら止めればいい。全くの自由なのだ。インターネットの性格上、登録している人は全国に亘る。九州の指宿の怪傑赤まむしさん(これもHNで、呼ぶときはまむしさんとなる)から、北海道まで、会員ではないが登録者は全国的だ。その中で、自然発生的に地域地域で仲間が集まっている。バイクで出かける場合、普段はやはり近所同士が集まりやすい。そして各地域で「隊」と言う名前で、なんとなく集まりやすくしている。関東が「ホッピー隊」、関西が「でんがなまんがな隊」、静岡が「茶っ葉隊」、名古屋が「手羽先隊」という感じだ。それぞれに別にリーダーがいるわけでもなく、何となく声を掛け合って、オフ会やツーリングを企画する。7年目にもなるとそれぞれの隊での恒例のオフ会が定例化してきている。琵琶湖での「なまずオフ」、東北での「ほやオフ」、甲府での「山口温泉オフ」。今回の「滝桜オフ」もう4回目になる恒例のオフ会だ。東北は福島のメンバー、鮎助さんと金ちゃんが企画してくれた。二人とも滝桜のある三春に住んでいる超地元のメンバーなのだ。

●「滝桜」は、日本3大桜名木に数えられるほど有名な桜だ。2年前に初めて見たが、その時は見事な満開だった。今回は、まだ咲いていないかも知れないという情報だったが、みんなが集まると言うことで出かけることにした。場所は、福島県三春。ここまで来て「滝桜」と言えば知らない人はいない。東北の少し遅い春を告げる桜の巨木を地元の人たちはとても大切にしているようだ。

■集まる、集まる。総勢50名がエントリー。
3月の始め頃、今年も「恒例滝桜オフ」をやるとMLに情報が流れた。今年の幹事は地元の鮎助さん、きんちゃんだ。二人とも地元船引に住むバイク乗りだ。2年前のこのオフで初めて知り合った人たちで、とてもとても気のいい東北人だ。二人が地元の旅館を手配してくれた。遠くからの人のことを考え1泊できる親切だった。ところが、募集と同時に45名ほどの枠が埋まってしまった。予定が立たず、まごまごしているうちになんと宿泊ができなくなってしまった。これには困った。一週間ほど前になって、何とか参加できるめどがついたのだが、その時は宿はいっぱい、日帰りも含めて50名以上の参加者になっていた。うーん、仕方ないから日帰りにしようかと考えた。しかし、桜もさることながら、みんなで集まればそれはそれは愉快な宴会になることは明らかである。この宴会の方が、桜より目的なのだからこれだけの人数が集まったに決まっている。何とか泊まれないかと近くの別の宿をインターネットで調べ上げた。たまたまビジネスホテルがある。聞いてみれば、泊まれるという。これだ。早速予約をしてその日を待ったのだ。前日幹事のきんちゃんが、夕食は一緒にしようと言ってくれて、晩ご飯だけは宿に予約してくれた。これで、晴れて宴会に参加できるというわけだ。
今回の集まりには、私のホームページを通じて知り合い、不良中年の仲間にもなった人も参加すね。関東からは、カズやん、riri&KOJIさん。青森からecozyさん。フミ吉さん、晴さん、とらさん、ドカッチさん。そして、昨年一緒に四国を走ったNaBeさん、hatoさん。兵庫からは岡田さん。ホッピー隊のしぶさんご夫婦。涼さんご夫婦。SuperDumboさん、肝臓部長、狸さん。なにしろ50名の参加だから、数え上げたらきりがない。会えば「久しぶり、まいど、しばらく」の言葉がでる人ばかりなのだ。仕事のつき合いでも、学校時代の友達でも、地域のサークルでもない、ただバイクに乗っている仲間と言うだけで、これだけ多くの人と知り合い、楽しく話ができるなんて、数年前は考えられなかった。一人で走り、一人で食べていた。今では全国に仲間がいる。こうして団体でも、個人的にも、全く新鮮な人間関係が得られたのだ。バイクに乗っていて良かったと思う瞬間だ。

●今回の幹事、鮎助さん(左)ときんちゃん(右)。こんなにも大勢のバイク乗りが集まるとは思っていなかったらしい。なにしろほとんどが大型バイクが50台以上も一度に集結したのは、町始まって以来の事じゃなかったのか。後でどうなったかが心配。 ●朝の集合地点。東北は仙台のゆかさまと初対面。噂通りのなかなかのなかなかな女性でした。残念ながら日帰り組で、夜の宴会は欠席でした。次回を楽しみに。

■集合は、13時。比較的のんびりです。なのに。
まあ、桜を見てもせいぜい1時間でしょう。目的地までも遠くはないし、宿も近いので午後の集合でした。ゆっくり泊まれる場所があるとはいいことです。集合場所は磐越道船引三春ICを降りてすぐのコンビニの駐車場。地方のコンビニは驚くほど駐車場が広いので、50台のバイクも集合できるのだ。東京からは、高速を使えば、外環、常磐に乗り、途中から磐越に入るルート。250キロほどの道のりだ。ところが、関東の連中はみんなで集合し、高速は使わず下道、つまり一般道で行くという計画を立てている。時間的には倍はかかるだろう。これには残念ながら参加せず、ひとり高速で行くことに決めた。不良中年の仲間は、一緒に行くことはあまりない。原則が現地集合、現地解散だ。場所と時間を決めたら、各々が勝手に集まる。だから下道が面倒と思えば、一人高速で行くのもかまわない。何も気にすることはないのだ。13時集合であれば、3時間見ておけば十分だろう。10時に出発だ。自宅からは外環に乗るまでが一苦労で、環8が渋滞すると高速まで1時間掛かることも珍しくない。だから少し用心して早めに出たいのだ。
朝起きると天気は微妙。いつ降り出しても不思議ではない感じ。しかも東北の天気は雨になっている。まあ、家を出るときにレインコートを着て出るという悲惨ささえなければ、満足せねばならない。途中降れば、諦めるしかないのだ。幸いにも、館を避け、缶を利用して行ったおかげで、順調に外環に乗ることができ、常磐、磐越とノンストップ、渋滞梨に進んだ。この分なら雨にも当たらないかなと思った瞬間。あと5キロほどで船引三春に到着のところで、ポツリポツリと雨が来た。嫌な感じだなあと思いながら、そのまま集合場所に到着すると、バイクが4、5台ほどと止まっている。嫌に少ないなあ。時間が少し早いからかな。
集合場所には、幹事の鮎助さん、きんちゃんが待っていた。やあやあと挨拶を交わすと、関東組も、東北組も遅れているという。東北組は、昼飯を食べているとか。関東組は、まだ東京を出たばかりらしい。1時間や2時間では来ないかも、と言うことだ。それでも、単独で集合してくる仲間が徐々に増えてきた。riri&KOJIさんも到着した。カズやんもやってきた。東北組も30分ほど遅れてまとめて到着。ecozyさんもその仲間だ。30人ほど集まったところで、第一陣として三春に出発することになった。きんちゃんが集合場所に待機、関東組を待つことになった。ちなみに計画を立てたのはhatoさん。決まって遅れるのは○○さん。今回もそうだったのかは聞いていない。
雨も少し小降りになり、レインコート無しでも走れるほどだ。用心に上だけ来て、バイクに跨った。30台のバイクの隊列はかなり長いものになる。近いとは言え、信号などで切れると迷子になることもある。今回、その犠牲者が出た。なんとriri&KOJIさん、出発して最初の信号で行方不明。滝桜の秘密の駐車場には姿を現さなかった。

●残念ながら滝桜は、まだ蕾。ほんのりと赤くなっていた。これ満開になるとそれはそれは凄い。今年は1週間ほど遅れているそうだ。しかし、そんなことを気にする仲間は一人もいない。こうして集まれたことが嬉しいのだ。 ●時間にそんなに遅れず、隊列に見放されずに来た第一陣の顔ぶれ。なんだ関東勢は、私とカズやん、涼さんご夫婦、かずきさんくらいのものだなあ。そう、この時ririKOJIは、消えていた。二人で怪しいとあらぬ噂が飛んだ。

■50台が揃った。その長さ300メートル。
riri&KOJIさんとは、その後携帯で連絡が取れ、集合場所まで戻り、後発隊に合流することになった。なんでもririさんが、バックの固定が甘く途中で止まってしまったらしい。その直後右折して、姿を見失ったとらしい。まあ、あらぬ噂通り出なかったのは残念だがひとまず安心。蕾だけの桜も長居できず、記念写真を撮って来年に期待を残し、その場を去った。後発隊との合流も考え、時間を過ごすため鮎助さんは、三春ダムを案内してくれた。展望台の売店に美味しいソフトクリームがあるのだそうだ。オヤジばかりでソフトクリームも気味が悪いが、まあまあいいだろう。みんなで行ってみることになった。途中さくら湖にかかる春田大橋の上で止まると、長いと思っていた箸のほぼすべてをバイクが占領した。30台近くのバイクが繋がると橋の長さになってしまう。もちろん注意を払い、交通を妨げることもなく、それはそれでなかなか見応えのある光景だった。
ダムの売店でソフトクリームを買い、オヤジたちが食べている姿は、想像通り気味の悪いものだったが、ソフトクリームは美味しかった。バイクとソフトクリームは不思議に合うのだ。サービスエリアなどでも、バイク乗りがソフトクリームを食べている姿に時々出会う。暑い日、直接太陽に晒された後は、身体を冷やすのにちょうどよく、甘いものがカロリーを補給してくれるのだろう。
ダムを出て、後発隊に合流すべく道を選ぶと、反対側からすごい数のバイクが現れた。おお、後発隊30台ほど。合計50台以上の大型バイク。すべてのエンジンが音を立てている。凄い迫力だ。我々の方がUターンし、一列の隊列となった。申し訳なかったが、この時ばかりは、他のクルマにはほんの少しの間止まっていただいた。いつの間にかパトカーも現れていて、何事だと言い出さんばかりだったが、よく見ればオヤジばかり、しかも地元の鮎助さん、きんちゃんもいる。鮎助さんがにっこり笑うと、パトカーの警官もニコニコしていた。
50台以上のバイクが一列で走り始めた。凄い長さだ。凄いスピードだ。竜が地上に舞い降りて、道に沿って走っているようだ。何だか美しい。流れるようだ。コーナーを一台ずつ走り抜け消えてゆく。やがて時部の番になる。その後にも仲間が続く。道ばたの子供たちは、数を数えている。「28、29、30・・・」。こんな走りは初めての経験だ。バイク好きがつくりだすバイクの渓流だ。自分もその一人、なんだか感動だった。
そのままバイクの渓流は、船引の町に入りその日の旅館「旅館松月」流れを止めた。そこでまた、やあやあ、まいど、久しぶりが交わされた。

●橋を埋め尽くした大型バイクの列。これだけのバイクがこの橋に止まったことは今までもなかったろうし、これからもないのではなかろうか。それにしても、よくもここまでやってくるものだ。 ●本日のお宿「旅館松月」。おやじばかり50人の団体で、修学旅行のような雑魚寝状態。それがまた楽しいのだ。キャンプも平気な連中だから、布団があるだけで、十分満足。酔って寝てしまえば、どこでも同じ。

■夜の部開始。本当は桜よりこの宴会が楽しみなのだ。
それぞれにバイクを止め、宿に入り着替えが済むと、早速宴会があちこちで始まっている。ビールがあれば、そこは宴会場だ。それぞれが持ち込んだ各地方の名酒が集まる。日本酒あり、焼酎あり。うまいうまいとどんどん進む。夕食開始の7時まで待ちきれない。6時半には、そろそろ晩飯だと騒ぎ出す。幹事の鮎助さんが旅館と掛け合ってくれて、30分早く宴会場が開いた。どっと流れ込む不良たち。誰も決めなくともそれぞれ勝手に座り込む。あちらこちらで奇声が響く。まだ飲んでないぞー。飲んでいないうちから、笑い声が響く。バイクから解き放された開放感が、ここまでみんなを愉快にする。50人が無事にここまでたどり着いた。事故も、怪我もなくともかく集まることができた。その喜びをみんなが感じている。だから、酔わなくとも解放される。自然に笑いとなる。
そして、春。バイクの季節が全国的に始まったのだ。東北では雪のため冬は走れない。関東だって、冬の寒さの中では引きこもりがちだ。これからはバイクの季節だ。どこにでも行ける。どこまでも走れる。そんな喜びも一人一人が感じている。さあ、これから今年も花開くぞ。今日の滝桜のように、これから一気に満開だと、みんなの心の中で期待が膨らむ。そんなことも陽気にさせる。一人残らず同じ気持ちだからこそ、こうして集まり、飲んでいるのだ。
さあ、もう言葉はいらない。写真を並べます。

●左から黄色いシャツを着ているのが岡田さん、兵庫からやってきた。隣りNaBeさん、静岡からやってきた。隣り久ちゃん、タンデムで京都からやってきた。凄いなあ。 ●hatoさんとMOCAさん。平和な不良というのはこの人たちのことだと思う。家族サービスも忘れていないと思う。偉い。
●手前がNaBeちゃん。顔は怖いけど、心は優しい。酔っぱらってへべれけになった私をいつも面倒見てくれる。この人の「植野さんって、今のことしか考えてないでしょ」の言葉は忘れられない。 ●タンデムさんとその妻、久ちゃん(くっちゃんと読むらしい)。どこに行くのもタンデムだ。高速二人乗り解禁を一番喜んでいるのは、たぶんこの二人。
●だんだん危なくなっていく。左くうけんさんは、職業○○。こんなことしていていいのだろうか。 ●飲まないririさんも楽しそう。NaBeちゃんは、必ず美人のそばにいる。特技なのか、持てるのかは解説しない。
●酒の瓶が次々空いてゆく。最初に座ったのはどこかも覚えていない。入り乱れ、ほとんど全員と話が弾む。 ●おー、私も酔っぱらっている。隣のひげのオヤジが神さん。今回の最年長。尺八が得意だが、今回は披露されなかった。
●hatoさんとくうけんさんは、仲がいい。でもお互いにけなし合うそれを聞いてみんなが喜ぶ。hatoさんは、宴会には欠かせない。 ●またまた飲んでいる。隣はSUUさん。黙っているとニヒルだが、酒が入ると笑い袋に変わる。高音で、ははははっと気持ちよく笑う。そしてそれがずっと続く。一晩中。
●白いシャツのでっかいのが晴さん。その右がecozyさん。ホームページの仲間が集まった。自分としては、この上もなく幸せ。ホームページをやっていてよかったと思う瞬間だ。 ●こうして、夜は更けてゆく。時間が経つのを忘れてしまう。みんなの笑顔はどんどん満開になって、最高の夜になる。

■そして翌朝。
恒例の記念写真を撮り、またどこかでと約束して一人一人去ってゆく。このさっぱり感がたまらない。ベタベタしないところがバイク乗りぽい。会いたくなればいつでも会える。そして、所詮バイクは一人の乗り物。いつまでもベタベタしていられないのだ。そう、それでいい。
しかし、考えれば考えるほどこの「不良中年友の会」不思議な集団だ。何の利害関係もなくなり立っている仲間たち。日頃、会社という組織の中にいて、取引という関係で社外と接し、いやが上にも利害が発生する。社内でも年功序列や競争意識がどこかで働き、結局は上下、競争相手にならざる得ない人間関係。近所のつき合いも少ない東京での生活は、人間関係と言えば、組織を通じたものしかない。だから、とても疲れる。人間同士が信じられなくなるときがある。「友人」と言う関係が本当に少ない生活なのだ。でも、ここは違う。「友人」と呼ばせて頂くには資格がないかも知れないが、バイクを通じた心を許せる仲間であることは確かだ。それが、全国に知っている方だけでも100人はいる。会えば、やあやあと笑みがこぼれる。個人のことはほとんど知らなくても、乗っているバイクは知っている。バイクに乗る楽しみは分かち合える。どこまで行っても完全に知り合えないのが人間ならば、知っている範囲で語り合えるのも人間だ。知り得ていいことと、悪いことの間で、悩む必要なんてない。大人と大人の関係ならば、互いに生きていることを喜び合えればいいのだろう。だから、ありがたい。この仲間たちに、心から感謝している。バイクに乗るたびに、バイクのことを考えるたびに。
また、いつかバイクで会おう。乗り続けている限り、必ず会えるさ。

●勝手に写真を使わせていただいた皆様、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。